【多様性を認め合う社会に】
IMFの研究によると、企業政策が現状のままだと
40年後には日本の実質GDPが就労人口の減少や
少子高齢化により25%低下してしまう恐れがあると発表されています。
(日本経済新聞 2018.11.29 掲載)
そこで企業各社は働き方改革やダイバーシティの推進を目標に掲げ、
価値観の多様性を重要視するとともに、
多様な人材を積極的に活用しようという考え方への転換を図っています。
今後企業は、 さまざまなライフスタイル、
志向を持った人たちが、
個々の条件に応じたワークスタイルで働ける就労環境や、
自身の働きがいを実感できる就労基盤を整備し、
生産性の向上に貢献する人材を獲得することにより、
持続的な成長の実現を目指すことが必要となってきています。
さてダイバーシティと一口に言っても、
子育て世代の女性、あるいは身体・
発達障がい(グレーゾーン含む)・LGBTなど
多岐にわたりますが、
そうした多様な価値観やライフスタイルを活かしながら、
企業の生産性を最大化できる就労環境の整備に貢献していくことが
私たちTCSforCompanyのミッションだと考えています。
日本では’05年に発達障害者支援法が施行され、
ようやく発達障害について広く知られるようになりましたがいまだに発達障害というと子どものイメージが強く、
「大人の発達障害」
は見過ごされているケースがほとんどです。
現在では職場にも、思いのほか発達障害(グレーゾーンを含む)が多いことがわかってきました。
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ある40代働き盛りの大企業の本社に勤務するエリート男性も、
新入社員の頃からずっと生きづらさを感じながらも職場の周りの人に合わせ必至に働いていたそうです。
○一つの事に集中し過ぎて周りが見えなくなり、多数の業務を同時進行ができない
○突発的な案件に臨機応変な対応ができない(パニックになってしまう!)
○その場の雰囲気、場の空気を読んだ対応が苦手。人の気持ちがわからない。
出来ることと、出来ないことの差がとても大きい為、なかなか周りの人たちに理解してもらえなく自己肯定感も低くなり、生きづらさを抱えてました。
ご自身の子どもさんが3歳で発達障害という診断を受け、それをきっかけに本を読んだり色々と勉強していく中で、自身の事でも当てはまることが多く、生きづらさの原因が発達障害にあることを理解できたと言います。
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発達障害という疾患がまったく知られていない時期に社会に出た大人たちは、
たとえ障害を持っていても、良く言えば個性、悪い意味では性格の問題と片付けられていました。
そして、なんのサポートもないまま、
今に至ってしまっているのが現状です。
発達障害だと気が付かないまま、職場で注意されたり、
叱られてばかりで、自信を喪失してしまう。
結果として、うつ病を発症するケースも珍しくはありません。
内閣府が2019年3月に公表した、40~64歳の「ひきこもり中高年者」の数が推計約61万3000人に上ったという調査結果は話題を呼んでいます。
厚労相が「新しい社会的問題だ」との見解を示すなど、その波紋も広がっています。
ひきこもりになった原因として人間関係をあげる人が多く、
その原因の一つは発達障害とも考えられています。
しかし、発達障害の特性を備えていたとしても、社会で生きていくうえで困りごとがなければ それは「個性」であって「障害」とはされません。
発達障害は「障害」や「疾患」ではなく、多様性の中の一つであり、 その人の生き方の一つであるという捉え方 「ニューロダイバーシティ」 今この言葉が日本の各所で使われ始めています。
「定型発達」に対立する言葉としての「発達障害」
ではなく、 究極的には誰もが「異なる」存在である
そんな考え方が社会の中で生じ始めているのかもしれません。
誰もが生きやすく、幸せを感じられる社会の実現のため
理想のワークライフバランスでイキイキと働ける社会
を創るためには
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多様性を認め合うこと
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が大切です。
「多様性を認め合う」とは自分とは違う価値観などを持っている人がいることを理解しそれを尊重すること。
それは「みんな違ってみんないい」という考え方です。
TCS for companyでは「コーチ型リーダー研修」というサービスを提供しています。
コーチ型リーダーとは従来のリーダースキルに、コーチングの技術を身につけたリーダーです。
個の違いを活かして、能力を引き出すコミュニケーションができる、主体的に行動し、周りを巻き込きこんでいけるコーチ型の次世代リーダーを育成していくことが、
いきいきと働き続けられる職場環境を作り出し、
働き方改革を本物にしていく鍵になるのではないでしょうか。
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TCS認定コーチ
高橋 さおり