【定年後に続く第二の人生に向けて】
大企業を中心に導入されている「役職定年制度」(※)
をご存知でしょうか。
定年後研究所・ニッセイ基礎研究所の共同試算(2018/7)
によると、
この役職定年世代のモチベーション低下等による経済的損失は
約1.5兆円と推計されているそうです。
労働人口の減少が現実的な課題になりつつある昨今、
今まで企業を、そして社会を支えてきた
役職定年世代の方々が退職されるまでの数年間の働きを、
どう自ら意味づけしながら歩まれていくかによって、
企業の生産性は大きく変わってくるのかもしれません。
先日ある企業で、役職定年を迎えられた人事の方から、このようなお話を伺いました。
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「役職定年を迎えて以来、常に意識して
自分にきれいごとを言い聞かせています。
『自分がここにいる存在意義は何だろう。』
『ペイフォワードの精神を常に忘れるな。』 と。
最初は頭で考えても、自分も周りも変わらず、そんな状況にストレスを抱えていました。
でも、諦めずに言い聞かせているうちに
自分を取り巻く環境が変わってきたんです。」
(※)役職定年とは55歳定年から60歳定年へと移り変わる過渡期に生み出された人事制度。
定年の前に一定の年齢に達したことなどの理由で管理職から外れることを言う。
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意識してご自身に上記の問いを投げ続けることで、
・今まで管理職という眼鏡でしか見ていなかった景色が大きく変わった
↓
・様々な立場で働く社員や協力会社の方々が抱える悩みに気付くようになった
↓
・更には社内のリソースを得るために、今まで関わりの無かった社員の方々とのコミュニケーションが増えた
と、変化していったそうです。
現在では今まで忙しくて出来なかった制度の見直しや、マニュアル類の改訂に尽力されており、
社員間のコミュニケーションの重要性にも改めて気づかれたと言われていました。
先日久々にお話を伺った際のお姿は、
今までと違った清々しさがあるように感じました。
また、先日から社外の学びの場にも足を運ばれ、
新たな人脈と学びを得ながら、
定年後の生活を見据えて一歩ずつ進まれているとのこのことでした。
「自分が何を大事に、
どうこの先の人生を歩んでいきたいか。」
目の前の仕事に追われながら、
そして仕事や家庭との折り合いをつけ、日々忙しく過ごされている働き盛りの世代には、
このような問いに向き合う機会はなかなか持てないのが現状ではないでしょうか。
だからこそ、
社員それぞれが何をしたいのか、
仕事、人生を通して何を実現したいか、
そして今までの自分とこれから目指したい自分の差をどのように埋めて行ったら良いのか、
を考えていける環境を企業が共に作っていくことが重要であり、
コーチのプロ集団であるTCS for companyであればそのお手伝いが出来ると考えています。
このような環境が実現できれば、冒頭の経済的損失を減らすことに加えて、
定年退職後、急に組織や社会との繋がりが絶たれ孤立してしまう
大事な元社員を減らすことも出来るかもしれません。
TCS for company HP
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川島 雪子