部下の「大丈夫です」は危険信号!?

【部下の「大丈夫です」は危険信号!?】
    
前職場で現場のマネージメントを任されていた時の
苦い経験をお話したいと思います。

あるプロジェクトで若手の部下と
チームを組むことになったのですが、
仕事が丁寧で人柄もよいこともあり、
次第に私の期待も大きいものになっていきました。

しかし、普段の業務に加え新たなプロジェクトも重なり、
その部下はだんだんと帰宅時間も遅くなり、
しまいには遅刻するようにもなってきました。

私が進捗状況を聞くたびに
    
「大丈夫です。大丈夫です。」
   
としか言わない部下。
      
あるとき、任せた仕事の進捗状況を
いつになっても報告しに来ないので、
嫌な予感がしました。
    
確認してみると、案件は全く進んでいない状況でした。
     
うつむきながら
    
「大丈夫です。大丈夫です。」
     
と繰り返す青ざめた表情は忘れられません。
    
きっとパンク寸前だったのでしょう。
      
「大丈夫です」
は全く大丈夫ではない危険信号かもしれません。
      
そんな事もわからなかった私は額面通りにその言葉を真に受けていました。
      
「大丈夫か?」と聞かれて
「大丈夫」としか言えない背景には、
    
   
「人に迷惑をかけたくない。」
「こんなこともできない自分が申し訳ない」
    
といった、「こうでなければいけない」という思い込みや
自己肯定感の低さやから本音を言えていない可能性があります。
    

では、部下が安心して本音を言える環境とはいったいどんなものなのでしょうか。

「心理的安全性」という言葉はご存知でしょうか?

「心理的安全性」とは、
英語のサイコロジカル・セーフティ(psychological safety)を和訳した心理学用語で、
チームのメンバー一人ひとりがそのチームに対して、
気兼ねなく発言できる、本来の自分を安心してさらけ出せる、
と感じられるような場の状態や雰囲気をいう言葉です。
    

<引用元>
「日本最大のHRネットワーク 日本の人事部 HPより」
https://jinjibu.jp/keyword/detl/855/
    

職場での「心理的安全性」の認知度や必要性を調査した研究を紹介します。
    
調査対象は、3名以上のメンバーがいる部・課・チームを率いる立場にある516人です。
    

認知度に関しては
「聞いたことがない・知らない」という人が5割近く(図表2)。
    
また、その必要性については
「必要である」「やや必要である」が合わせて8割弱となりました(図表3)。
    
<引用元>
「RMS message Vol48.2017.11 
心理的安全性が必要なチームとは  
チームリーダー516人に聞く「心理的安全性」の実態 P23~28」
    
https://www.recruit-ms.co.jp/research/journal/pdf/j201711/m48_all.pdf
     
     

このようにまだまだ知られていない
「心理的安全性」という概念ですが、
     
知っている人の8割近くが必要な概念であると回答しています。
    
私がすべきことはまず誰もが安心して働くための心理的安全性を担保することでした。
    
それは部下が安心して弱音や愚痴をはける安心な居場所作りともいえます。
     
そこで、まずは1日3分でもコミュニケーションをとるようにして
部下との信頼関係を作るように意識しました。
     
自分も弱音や愚痴を吐きながら、
少しずつ部下の言葉に耳を傾けるうちに、
徐々に本音を聞かせてもらえるようになっていきました。
      
その後嬉しいことに部下自身も成長し、
今では職場の中核を担う存在になっていきました。
     
もしあのまま仕事を無理強いしていたらと思うとゾッとします。
      
このように管理者は一歩間違えれば部下を潰してしまう危険性があります。
     
それゆえにその重責から日々悩みは尽きることがありません。
    
だからこそコミュニケーションを学ぶ必要があるのではないでしょうか?

そんな悩める管理者の方々にも手を差し伸べられるように
TCS for companyでは「コーチ型リーダー研修」というサービスを提供しています。

コーチ型リーダーとは従来のリーダースキルに、
コーチングの技術を身につけたリーダーです。

リーダーが従来のリーダーシップに加え、
コーチングのエッセンスを取り入れることで、
職場のコミュニケーションがより暖かくなり
今まで以上に本音が言い合える人間関係が作れるかもしれません。
      
時間がないからコミュニケーションをとれないわけではありません。
    
1日3分の関わりでコミュニケーションが劇的に良くなることもあり
部下の可能性を潰さないようなマネージメントの実現の大きな一歩となる事もあるでしょう。
   
     
私自身も部下から辛い時は素直に「大丈夫じゃない」と伝えてもらえるよう、
コミュニケーションを日々学び続けています。
    

コーチ型リーダー育成トレーニング


    
     
     
    
TCS for company
村谷 俊幸

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