若年層の職場定着率を上げるために

【若年層の職場定着率を上げるために】

独立行政法人 労働政策研究・研修機構によりますと、若年層(20-29 歳)のひとつの企業で勤め上げるキャリアを望む人の割合は、
1999 年は 36.6%、2011 年は 51.1%と増加傾向にあります。

「新卒は 3 年目までに 3 割辞める」と言われて久しいですが、新卒を含めた若年層の
1 つの企業に長く勤めたいと考えている人の割合は 5 割を超えており、長く働きたいという理想と、3 年という短い期間で辞めるという現実に、ギャップがあることが伺えます。

引用元:独立行政法人 労働政策研究・研修機構

若年層はどの様な理由で会社を去るのでしょうか。
内閣府の調査『初職の離職理由』によりますと、「仕事が自分に合わなかったため」が 43.4% で最も高く、「人間関係がよくなかったから」が 23.7%と続きます。

やりたい事が見つかったなどの積極的な理由で会社を去るのではなく、 会社に居たくない、会社に居られないなどの消極的な理由で会社を去るのは、雇用される若年層にとっても企業にとっても、残念なことなのかもしれません。

引用元:内閣府 特集 就労等に関する若者の意識

では、若年層の離職を防ぐために、企業はどんなことができるのでしょうか?

方法や答えはいくつめもあると思いますが、1 つの考え方として「若年層の気持ちに寄り添う」が考えられます。
寄り添うためには、若年層の気持ちを知る必要があると思います。

若年層は就労前に、どんなことを教わりたいと考えているのでしょうか。

内閣府の調査『就労に関して教わりたかったこと』によりますと、「コミュニケーション能力やビジネスマナーなど、社会人としての基礎的知識」が 47.1% と最も多く、「仕事に直接役立つ専門的知識・技能など」が 43.4%と続きます。
この結果から、多くの若年層が就労前に必要な知識を得たり、技能を習得したいと考えていることが分かります。

引用元:内閣府 特集 就労等に関する若者の意識

就労前に、もっと教えてほしいことがあったが、それは実現しなかった。
企業はそんな彼らに対して、就労後とはいえ、コミュニケーション能力やビジネスマナーなどの研修を提供することで、若年層の気持ちに少しでも寄り添うことができれば、きっと、会社に居たくない、会社に居られないなどの消極的な理由で会社を去る若年層が 減り、1 つの企業に長く勤めたいという理想の姿に、より早くより確実に近づけるかもし れません。

もしそうなったら、若年層にとっても企業にとっても幸せなことですよね。

私たち TCS for Company では、お客様に合わせてカスタマイズしたコミュニケーション講座、ビジネスマナー研修などを通し、若年層の定着率を上げるためのサポートをさせて頂いております。

TCS認定コーチ
増田泰司