「伝えたいことが伝え合える」社風づくりのために
この4月から関連法が施行されますます関心が高まっている「働き方改革」。
帝国データバンクの調査データによると、約63%が企業がすでに取り組んでいたり、取り組みに前向きになっているようです。
その取り組みとして、約80%を占めるのが「長時間労働の是正」。
ただ、この取り組みにより、企業で行われている残業削減施策が裏目に出て申告をしない残業が増えたり、休憩時間返上で仕事をすることが増えたというデータも。
残業をなくすために、効率的な仕組み作り、システムの導入など企業は様々な取り組みをしているにも関わらずなかなかなくならない「残業」。
そこには、会社の風土が大きく影響しているという背景もあるようです。
そんな私も、過去、そんな風土を作っていた一人だった気がします。
サラリーマン時代の私にとって昼間は、営業で外回り夕方からは内勤業務残業は、むしろ当たり前。
そんな状況が日常だった私は、部下に対しても、残業をすることが当たり前というスタンスで接し、帰りたくても帰れない風土を自ら作り出していたと思います。
どれだけ、仕組みを作ってもその仕組みに対応できる環境が整っていないと現実はうまくいかないのかもしれません。
実際、若手社員からの声で多く耳にするのが
「話しかける時に、上司の顔色を伺ってしまう」
「忙しそうにしているので、話しかけるタイミングがつかめない」
「上司に対し、思っていることを伝えにくい」
というような声。
まずは、業務を円滑に進めていくという意味でも「伝えたいことが伝え合える」社風づくりが不可欠なのかもしれません。
TCS認定コーチ
本多 彩恵