介護の仕事に未来をつくる
今後さらに高齢化が進んでいく日本の中で、介護の仕事に就く人材は貴重な存在になります。
人材不足がニュースになるほど、深刻さを増す介護業界ですが、統計上2042年までは高齢化が増加の一途をたどるため、厚生労働省も2025年度までに人材を55万人増やす必要があると見込んでいます。
介護人材が不足する理由として一般的に賃金の低さが挙げられます。
介護業界の賃金は、全産業平均の約3分の2でありますが、離職につながる理由は、本当に賃金の低さだけなのでしょうか?
介護労働安定センターの調査によると「収入が少なかった」ことは17.6%と全体の4番目の理由でした。
実際は「職場の人間関係に問題があったため」 が24.7%と最も多く、次に「法人や施設・事業所の理念や運営のあり方に不満があったため」が23.3%と多い結果となっています。
引用元:介護労働安定センター
介護の現場では、年齢・経験・職種が多種多様で、高齢者・仕事への想いも人によって様々です。
そんななか、多くの高齢者一人一人に必要な介護を提供するためには、連携し意思統一することが必要となります。
コミュニケーションを軽率に扱ってしまったとしたら、人間関係に問題が生まれてしまったり、不満を抱いてしまう結果につながってしまうのかもしれません。
「コミュニケーション力を高めて、信頼できる関係をつくることができれば」
想いを持って介護を仕事にする人が未来を描けるような業界にする。
そのためにはコミュニケーションや人間関係について学べる環境づくりが必須となってくるに違いありません。
この記事の著者
森田浩史
参考
・内閣府「平成29年版高齢社会白書」
・(公財)介護労働安定センター「平成25年度介護労働実態調査」